上半身のバネを使う
- 代表コーチ:川辺 マコト
- 2023年12月24日
- 読了時間: 3分
更新日:2023年12月25日
私は走り高跳び出身の指導者なので、接地感覚や、はまる感覚を重要視して指導をすることが多いです。もちろんその感覚がある程度わかる頃にはそこそこ動きを理解している選手ですから記録も持っていることは多いのですが。
そのレベルに達していない選手にも、その感覚につながるようメニューを組むよう工夫しています。
力は地面から
陸上競技の原理原則はニュートン力学。つまり物理ですね。
高い場所から落とした物体は地面に近づくにつれ加速し、地面に衝突すると、落とした場所に近い高さまで跳ねて返ってきます。
しかしながら、物体によってそのような高い反発を産む物体とそうでない物体があります。
ボールであれば空気がパンパンに入ったバスケットボールと、空気が入りきっていないボールでは前者の方が弾みます。

ここまでは大変イメージしやすいのですが、人の身体は球体ではありませんし、ボールのように均一な素材ではありませんから、反発するためには、少し考え方を変えなければなりません。
私が高校大学と習っていた走り高跳びの福間博樹先生は「ポール理論」というものを提唱していました。人間の身体には棒高跳びのポールのように撓みながら反発を返すバネとなる関節がいくつも存在するというものです。
例えば、足首、膝、股関節といった関節です。
中学生の陸上部の定番練習のひとつにミニハードルジャンプがあります。ミニハードルジャンプで、足首、膝、を固めて弾ませるということを行います。
足は地面に近いですから、反発をイメージしやすいです。しかしながら、実際には、上半身にも撓みができる関節が多く存在します。
跳躍以外でも全身のバネを使えるように
跳躍競技は、ほんの1cmでも記録を伸ばせることが勝敗に関わってきますから、上半身のバネを使えるようになることはある一定の競技レベルを超えるとマストになってくるでしょう。
私は、これを短距離選手にも使えるよう指導しています。
上半身を潰して弾ませるように使います。
先日クラブの選手を連れて参加した練習会で、三段跳の山下選手が見本を見せてくれました。山下選手は2022年の日本選手権覇者です。
その動きを見て、イメージを理解した選手もいたようで、練習とは自分がやるだけでは無く、見たり聞いたりする中でも成長するものなのだと実感しました。
フォーカスでは自身の目標達成から全国の大舞台での戦いまで、本気で競技と向き合う選手を育成しサポートしていきます。
参加条件は競技会への出場を前提とした練習を行いたい選手であれば中学生、高校生誰でも参加可能です。
お申し込みはホームページのお申し込みページもしくはお電話で
「090−2836−1501」担当:川辺
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