才能に気付けないこどもたち
- 代表コーチ:川辺 マコト
- 2024年2月21日
- 読了時間: 4分
早いもので2月も下旬。
春は少しずつ私たちの元に近づきますが、それと同時に別れの季節にもなります。
今年も多くの子どもたちとお別れする時期です。
才能に気づかないまま大人へ近づいていく
私も含め、多くの人は、自分自身が何者なのかわからないまま過ごしていきます。
私に、「アーチェリー」の才能があるかは私自身全くわかりません。しかしながら、多くの場合に、私には「アーチェリー」の才能が無いものとして生きていきます。
やったことがない → できない → 才能がない

と勝手に決めつけてしまうのです。
もしかしたら、日本代表級になれるかもしれないのに。。
それに比べれば陸上競技はまだいい方です。なぜなら、多くの人が大人になるまでの間、何度も走ることをするし、投げることをするし、跳ぶことをするからです。
ただ、陸上競技の場合は、正しく走っていないにもかかわらず、自分自身に才能がないと決めつけてしまうことが多いと感じています。
褒められないと、才能に気付けない
褒める教育には賛否両論ありますが、最低限の褒めは必要だと考えています。
それは、正しいことができた時に、褒めるということ。
私は小学生の時に、陸上競技の大会で3位になりました。同時に、学校の先生からものすごく褒められたことをいまだに覚えています。「まことさんは、将来陸上選手になるかもね」そんなことを担任の先生に言われました。とても怖い先生だった覚えがありますが、みんなの前で、本当に素晴らしいと何度も褒めてもらえたことは本当に嬉しかった記憶でした。
それをきっかけに陸上競技が自分に向いているかもしれないと、中学から本格的に行うのでした。
レッテル
大人になるにつれ、わたしとはこういう人だと自分自身でなんとなく決めていく子が多いと感じています。
誰かに言われた心無い言葉、誰かの前で恥を書いたこと
そんなちょっとしたことが自分自身はそれができないのだと、「レッテル」を貼ってしまいます。
それに対して私は、「いや違う」と何度でも言い続けたいと思っています。
勝手に才能がないと決めつけるな
毎年、2月、3月になると私は多かれ少なかれ悔しい思いをします。
脚遅いから、どうせ無理だもん、才能がないから
勝手に決めつけるな 誰がそうだと言ったんだと。
自分自身で勝手に自分に才能がないって、決めつけてるんだろう?
毎年、また一人、才能を引き上げてあげられなかったと悔しい思いをするのです。
やらない後悔は何よりも残念なことです。
陸上競技は、最後の砦になりうる
小学生の頃、私は週3回以上のバスケの練習をほとんど休まず通っていました。1日3時間ほどで、5年生くらいからは毎日練習がありました。
夏休みには、隣のプールから聞こえる楽しそうな声が羨ましくて仕方なかったです。
あんなに一生懸命練習をしたのですが、小6の最後の大会で、初めて3ヶ月の同級生にポジションを奪われ、本当に残念だったことを覚えています。
最近はスポーツ少年団への参加率はかなり減ってきたみたいで、その分私たちのようなクラブに来る子が増えたのかもしれません。
うちの「ホップ」にはスポーツ少年団に体験に行った後の子が体験に来てくれることも少なくなく、もっというと、スポーツ少年団で活躍できなかった子たちが来る子も多いです。
私のようにチームスポーツだとうまくできなかったり、ボールなどの道具を扱うものになると、力を発揮できない子、スピード感がある中での瞬発的な判断が苦手な子にとっては陸上競技は少しは自分の力を発揮できる場所になっていると感じます。
中学に入って、陸上部に入部した私は陸上の休憩時間の長さや、1つ1つの練習のスピードの遅さに驚き、すごく楽に感じたことを覚えています。結局私のスポーツ現役生活は、最後までの中で一番練習強度としてきつかったのは小学校4年間のバスケでした。
できることで活躍できればいい
スポーツは継続しないとうまくはなりません。様々なスポーツをやってみることは悪いことではないのですが、継続していけないので、器用さによって得意不得意が分かれやすいです。
陸上競技なら、ちゃんと正しく練習を見てくれる指導者であれば、一番力を発揮できる種目をきちんと伝えてくれるため、種目転向しやすく、才能に気付きやすいと考えています。
小学校と、中学校の陸上競技は別物と言ってもいいほど、種目数で見ても、子供の発達段階で見ても、小学校の時だけの記録で全てを語ることはとても難しいことです。
走るのが苦手という子であれば、投げれば良い。跳べば良い。繋がりこそあるものの、活躍できるところで活躍すればいいので、全く走れない選手でも、陸上の才能が無いというのは小学生から中学生までの間なら時期尚早だと言えるでしょう。
フォーカスでは自身の目標達成から全国の大舞台での戦いまで、本気で競技と向き合う選手を育成しサポートしていきます。
参加条件は競技会への出場を前提とした練習を行いたい選手であれば中学生、高校生誰でも参加可能です。
お申し込みはホームページのお申し込みページもしくはお電話で
「090−2836−1501」担当:川辺
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