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発達段階に応じた指導

更新日:2023年12月25日

陸上界では、「小さいうちからトレーニングをしすぎてはいけない」という言葉があります。それでは、何歳までトレーニングをしすぎてはならないのか?そもそも、なぜトレーニングをしすぎてはならないのか?


どのトレーニングも選手の何かしらの能力を引き上げるために必要になります。

しかしながら、毎日100m走を30本続けていても、ある時からパタリと記録が向上しなくなる時がやってきます。それは一面的な能力の向上のみで、今一番必要なトレーニングを効率よく行えているわけではないからです。



 

一生懸命走っても怪我が多い小学生

当クラブの母体である、こども陸上クラブ「ホップ」では幼稚園児や小学生も練習をしています。ある小学6年生の子のお母さんからこんな話を聞きました。


「学校では休み時間に100m走を友達と8本、毎日行っているんです。」


このやる気は本当に素晴らしいものです。全力で走るというのは実はそんなに簡単なことではないですから、それを毎日友達と頑張れることは褒めてあげるべきです。


しかしながら、この子は怪我がとても多かったのです。



小学生のジャンプしてからスタートを出る練習
やっぱり小学生の練習は楽しくやることだよね


年齢や発達段階に応じた練習


中学生から高校生にかけては、このような「走り込み」と呼ばれるトレーニングは重要になります。それは、筋力的な発達と呼吸器系の発達は中学から高校にかけて著しく発達するからです。もちろん男女差や個人差があります。


神経系は10歳ごろまで著しく発育する
スキャモンの発達発育曲線

スキャモンの発達曲線ではそれらの年代別の発育がグラフでわかるようになっています。


今回陸上競技に関係する、神経系型と一般型についてご説明します。


神経系型

神経型は、脳や脊髄、視覚器などの神経系や感覚器系の成長を示したもの


一般型

一般型は、身長や体重、筋肉、骨格などの成長を示したもの



このように、走り込み等の練習よりも小学生の間はさまざまな運動を経験させてあげてできることを増やすことが大切であります。



 

神経系が未発達な中学生には

スキャモンの発達発育曲線上では、小学生の間に神経系の成長は終わるため、やっても無駄なようにも思えます。

もちろん、早めにやっておいた方が良いに決まっているのですが、それを言ってしまうと運動能力が高くない子は中学生以降も運動能力が向上しないということになってしまいます。それでは面白くないです。



私は、神経系がまだ未発達な中学生に関しては、より競技で使える形で神経を刺激する練習を取り入れるようにしています。たとえば、ハードルの練習は低い高さであればハードル選手だけでは無く、跳躍選手や投擲選手も一緒に取り組ませるようにしています。ポイントも基本的には同じように指導を行います。


これは他の種目の選手も同様で、短距離選手も砲丸投の練習を行うようにしています。


また、それらの練習でうまく機能させることができない筋肉の部位にはチューブトレーニングなどで必ずその部位に刺激が入るように練習を行います。






フォーカスでは自身の目標達成から全国の大舞台での戦いまで、本気で競技と向き合う選手を育成しサポートしていきます。


参加条件は競技会への出場を前提とした練習を行いたい選手であれば中学生、高校生誰でも参加可能です。


お申し込みはホームページのお申し込みページもしくはお電話で

「090−2836−1501」担当:川辺

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